私は42歳。双子の兄貴がいる。
両親は父が74歳。母が65歳。
父親は認知症で1人で居る事ができない。
昼間はデイサービスにお願して
夕方からは父親の介護を母一人でしている。
兄弟2人とも地元にいて、両親の面倒もみれる場所に住んでいる。
一緒に生活はしていないが、介護の大変さは目に見えて伝わってくる。
食事後に「ご飯はまだか?」と催促され、一日に何度も食事の用意をする。
夜も寝たと思ったら・・「トイレの場所はどこだ?」と頻繁に聞くので
母親は熟睡できない毎日が続く。
母親が見えなくなると心配になり、私の家に何度も母親を探しにくる。
数秒前に話した内容も忘れ、何度も同じ事を確認する。
もし母親がいなかったら、兄弟で父親の介護は難しいと思った。
兄貴も私も、共働きで子どもの育児に毎日追われている日々
母親のように同じ介護を父親にしてあげる事ができるのか不安になる。
正直、4人の子ども達の育児と父親の介護が同時になるとは思っていなかった。
長女・次女が保育園に通っていたころは、送り迎えや地区役員もやって元気いっぱいだった。
4年前末っ子(4人目)が生れた時も父親一人で面倒をみてくれていた。
4年前までは元気な頑固親父だと思っていたから・・
父親の介護は、まだまだ先の事だと思っていた・・・。
他人事のように思っていた事が現実におこっている。
当事者になって初めて気づく事、考える事が増えた。
私も、兄も、
仕事や家族が優先になってしまう事が多く、
なかなか父親の介護を手伝えないのが現状である。
「60代の母親には、もっと趣味を楽しんでもらいたい。好きな旅行にも行ってもらいたい。」
と思うが現実は家族だけで解決できない問題がたくさんあった。
地域で介護を支え合える仕組をつくりたい。
家族だけで悩み抱え込む介護ではなく、
地域のみなさんの力を借りて、共に助け合い、支え合える地域
40代50代が育児と介護の両立ができる地域
そんな地域を私は作っていきたいです。