令和5年12月一般質問

1,性教育  2,スポーツ振興

○議長(佐藤論征君) 次に、質問第6号、市政について、中村議員の質問を許します。中村議員。           〔4番 中村 知義君登壇〕
◆4番(中村知義君) 通告に従いまして、性教育とスポーツ振興について順次質問いたします。  性教育について、日本では多くの課題を抱えています。例えば性的マイノリティーに対する知識不足、性的暴力や性的いじめの問題、性病や望まない妊娠の予防の啓発不足、性的な権利に関する教育の欠如などが挙げられます。日本には性教育に関する法律がなく、教育内容や方法が学校によってまちまちであることが問題視されています。また、性教育に対する保護者の反発もあるため、教育現場での実践が難しいという問題もあります。一方、海外では、性教育に関する法律がある国や性教育が義務化されている国もあります。オランダでは、性教育を牽引している団体があり、幼児期から包括的な性教育が行われています。上田市では、性を学ぶ機会として、文部科学省の生命の安全教育として学校での保健体育の授業、人権共生課でうえだカラフルプランに基づき、共に認め合い、輝いて生きるために、性の多様性について学ぶ講座を開いています。そして、上田市には命の学級という市立産婦人科病院の助産師による命の大切さを学ぶ授業として、20年以上の歴史があります。今年度で市立産婦人科病院は終わりを迎えます。来年度も命の学級を継続してもらうのと同時に、子供の成長に合わせた性教育と、子育て中の親に対しても、昔の知識だけでなく時代に合った知識を学ぶ機会を増やしていくことが大事だと考えます。そこで、上田市の性教育の実態について伺います。  市内小中学校では、文部科学省が推進する生命の安全教育として、小学校低学年及び高学年、中学生に対して、誰がどのような授業をしているのか。  2点目、小学校、中学校において命の学級の実施状況はどうか。また、命の学級は、小学校においては健康推進課から、中学校においては市立産婦人科病院から、依頼により助産師を派遣して実施しています。小中学校において命の学級を活用することは、性教育における担任の先生や養護教諭の負担軽減につながり、また性について先生も学ぶ機会になると考えるが、見解はどうか。  以上2点について答弁を求めます。
○議長(佐藤論征君) 峯村教育長。           〔教育長 峯村 秀則君登壇〕
◎教育長(峯村秀則君) まず、学校における性に関する教育につきましては、子供たちの発達段階に応じて心身の発育、発達と健康、性感染症等の予防などに関する知識を身につけることや、生命の尊重、相手を思いやり、望ましい人間関係を構築することなどを重視し、実施をしております。また、国では、子供たちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう命を大切にする考えや、自分や相手、一人一人を尊重する態度等を発達段階に応じて身につけることを目的として、今年度から全国の学校で生命の安全教育を推進することとしております。各小中学校では、生命の安全教育をはじめ、性教育として学習指導要領に基づいて体育科、保健体育科や特別活動等の授業のほか、小学校では身体測定の時間を利用した取組や、中学校では市立産婦人科病院の助産師による命の学級を実施するとともに、外部講師による性に関する講演会などを行っております。このようにそれぞれの学校が学校保健計画に基づき、子供たちの心身の成長や発達を踏まえた指導内容に応じて学級担任や保健体育の教諭、養護教諭、あるいは外部からの専門家を招くなどして取り組んでいるところでございます。  次に、小中学校における命の学級の実施状況といたしまして、今年度、健康推進課へ講師を依頼した小学校は20校ございます。ほとんどの学校で5、6年生を対象に実施しておりますが、2年生と4年生で実施した学校もそれぞれ1校ありました。その他の小学校では、ほかの外部講師を依頼している学校が1校、養護教諭が保健指導と併せて実施している学校が4校ありました。また、中学校では、今年度は全ての学校において市立産婦人科病院へ講師を依頼し、命の学級を実施しております。実施した学年は、学校ごとそれぞれでありますが、複数の学年で実施している学校が2校ございました。生徒からは、大変な思いをして自分を産んでくれた親に感謝したい、自分の身体のことを知る機会になりよかった、自分や周りの人の命を大切にしたいと思ったなどの感想が寄せられております。教員からは、第二次性徴期を迎える子供たちに必要で大切な内容を、専門的な立場からしっかりと話してもらえてよかったなどの声が届いております。このように助産師の専門性を生かした命の学級を実施することにより、教員にとっても性教育をより深く理解する機会となるものと考えます。なお、命の学級は、教員本来業務の負担を軽減することを目的とするものではなく、専門的な立場の助産師から指導をいただくことにより、児童生徒のより深い学びにつなげることを目的として実施しているものと認識をしております。  以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 中村議員。           〔4番 中村 知義君登壇〕
◆4番(中村知義君) 先日、上田第三中学校で行われました命の学級を見学させていただきました。命の誕生からプライベートゾーン、嫌なことは嫌と言える対等な関係、人との境界線は人それぞれであること、ジャニーズの問題と時代に合った内容でした。体育館で2年生全員が助産師の話を1時間聞き、教室で振り返りをして、その内容は助産師も共有をし、一方通行でない内容になっていました。自分たちの時代とは違い、性教育と道徳が一つになった、生きる力を学ぶ時間になっていました。  令和3年12月議会の齊藤加代美議員の一般質問で、室賀健康こども未来部長から命の学級の役割について答弁しています。その中で、今後も引き続き助産師のスキルアップを図るなど人材育成に努め、担当する助産師の人数を増やし、実施回数、実施内容など可能な限り学校の要望に応えるほか、中学だけでなく、命の大切さを伝えることが必要な場所へ出向くことなど、対象を拡大し、より充実した命の学級を実施していくとともに、女性のライフステージに応じた講座の実施に取り組んでまいりたいと考えているという答弁でした。今年度末、市立産婦人科病院の廃止が決まっている中で、今後の性に関する教育について伺います。  今後、小学校低学年及び高学年、中学校を対象に、成長に合った性の学習機会を増やしていく考えはあるか。  2点目、令和6年度から第四次上田市民健康づくり計画が開始するが、今後、命の学級についてどのように考えているか。  2点について答弁を求めます。
○議長(佐藤論征君) 峯村教育長。           〔教育長 峯村 秀則君登壇〕
◎教育長(峯村秀則君) 児童生徒が発達段階に応じて性に関する正しい知識を身につけ、命の誕生や妊娠について理解し、命の貴さを学ぶことは大変重要な教育活動と認識しております。命の学級の実施につきましては、各中学校より継続の希望もあることから、教育委員会といたしましては、次年度以降も引き続き助産師による性教育の取組が継続できるよう、関係部局と調整をしてまいりたいと考えております。現在、小中学校では大変多くの、また多岐にわたる学習項目がございます。一方で、性教育を取り巻く社会環境も変化しております。総合的な判断の中で、今後も必要とする学習機会を確保してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 室賀健康こども未来部長。           〔健康こども未来部長 室賀 久佳君登壇〕
◎健康こども未来部長(室賀久佳君) 私からは、第四次上田市民健康づくり計画の中での位置づけ等についてご答弁をさせていただきます。  まず初めに、上田市民健康づくり計画について若干触れさせていただきますが、上田市民健康づくり計画は妊娠期から高齢期までのそれぞれのライフステージに応じた健康づくりを推進するための計画でございまして、現在は令和5年度までを計画期間とする第三次計画といたしまして、生活習慣病の発症や重症化の予防、心の健康と身体機能の維持、向上、安心して子供を産み、健やかに育てられる施策の充実など、健康維持、増進のための施策を総合的に展開してきております。この現計画が今年度で終了しますことから、これまでの取組を評価、検証するとともに、新たな課題に対応した次期、第四次上田市民健康づくり計画の策定に向けて、現在、上田市健康づくり推進協議会に諮問いたしまして、ご審議をいただいているというところでございます。  ご質問の第四次上田市民健康づくり計画における命の学級の位置づけでございますが、ただいま申し上げたとおり、計画自体が現在審議中のため、現時点での案ということで申し上げさせていただきますが、親と子の分野での市の取組の一つといたしまして、学童期、思春期への支援の中で命を育むことの大切さや望ましい妊娠の時期など、思春期の健康づくりに関する正しい知識の普及、啓発を行うこととしておりまして、またこの達成度を図る指標といたしましても、命の学級の実施数を掲げているところでございます。命の学級は、健康推進や母子保健の面からも、性を学ぶ機会の一つとして大変重要でありますので、引き続き教育委員会等と連携を図りながら推進をしてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 中村議員。           〔4番 中村 知義君登壇〕
◆4番(中村知義君) 人権共生課の企画で、9月から4回シリーズでおうち性教育の講座が開かれていました。私も参加させていただきましたが、男性として女性の体のこと、赤ちゃんのことなど知らないことがたくさんあり、勉強になりました。大切なのは正しい知識と子供との双方向の会話を大切にし、困ったときに頼ってもらえる関係性が大事とのアドバイスがありました。保護者が子供たちに正しい知識を伝えることは、性教育に関する法律がない日本において教育現場での取組が難しいため、非常に重要になっていきます。保護者は、子供たちが正しい知識を持ち、健全な性的な成長を遂げるために、積極的に関わっていくことが重要だと考えます。  そこで伺います。市民プラザ・ゆうでは、おうち性教育を主催しているが、取組状況はどうか。  子育て中の親を対象に性教育について学ぶ機会を増やしていくべきと考えるが、見解はどうか。  以上2点について答弁を求めます。
○議長(佐藤論征君) 石井市民まちづくり推進部長。           〔市民まちづくり推進部長 石井 正俊君登壇〕
◎市民まちづくり推進部長(石井正俊君) 市民プラザ・ゆうでの取組についてご質問いただきました。市民プラザ・ゆうでは、令和4年3月に策定したうえだカラフルプラン、第四次上田市男女共同参画計画に基づき、毎年スキルアップのための資格取得支援講座や固定的性別役割分担意識解消を目的とした家事講座、料理講座等を開催しております。性教育につきましては、カラフルプランの基本目標に掲げる男女共同参画社会の実現に向けた学びの推進における性や健康に関する教育として、幼少期から発達段階に応じた性知識、男女平等、性に関して自ら考え判断する能力を身につけられるよう、包括的性教育と言われる人権尊重を基盤とした幅広い内容を学ぶ性教育の普及啓発を推進するため、人権共生課として性教育講座を開催しております。今年度は、乳幼児から思春期までの子育て中の保護者の皆様を対象に、ただいま議員からご紹介をいただきました、きちんと話そう性のこと、おうち性教育と題した連続講座を9月から4回にわたって開催をしております。この講座は、子供が自分の心と体を大切にできるように、また相手の心と体も大切にできるように、ご家庭の中で保護者から性について伝えることを目的として開催しておりまして、まずは保護者が性について正しく理解し、知識を深めていただくことが必要と捉え企画しているものでございます。講座の内容といたしましては、第1回ではお子さんが性犯罪の被害者にも加害者にもならないようプライベートゾーンについて学び、2回目は幼少期から発達段階に応じた男児への性教育について、3回目は最新の生理情報のアップデートについて、4回目は命の誕生について子供への伝え方を学ぶ講座となっております。11月までの3回目の講座終了時点で、延べ42人の方のご参加をいただいております。各回ともワークショップを開催し、ふだんなかなか話す機会のない性に関する疑問や悩みを共有することができ、大変勉強になったとの感想をいただいております。  次に、子育て中の親を対象に性教育について学ぶ機会を増やしていくべきと考えるがどうかというご質問でございます。保護者を対象とした性教育につきましては、小中学校で行われている命の学級でも、一部の学校では参観日に開催することにより、保護者も一緒に参加することができるというふうに伺っております。近年、スマートフォンやSNS等の普及で子供たちを取り巻く環境は大きく変化しており、幼少期から様々な情報に触れる機会が多くなっております。その中で、性に関して誤った情報を目にしてしまうことも考えられますが、保護者が性について正しい知識を持ち合わせていなければ、子供たちの性に関する質問に困ったり、いつ何をどこまで教えてよいか戸惑ったりすることもあると思います。性教育は、体や心を守る健康教育であり、犯罪の加害者にも被害者にもならないようにする安全教育でもあり、さらには自分や周囲の人たちを大切にするまさに人権教育であります。子供が性に関する正しい情報を知り、判断力を養うためには、親が正しい知識を持ち、それを伝えられるよう、日頃から家庭において親子の会話、コミュニケーションの積み重ねが大切であり、子供が困ったときに相談できる関係性が大切であるというふうに考えております。こうしたことから、市といたしましても、子育て中の保護者を対象とした性教育は大変重要であると認識をしております。今後もうえだカラフルプランに基づき包括的性教育の普及啓発に努め、引き続き市民の皆様のニーズに沿った内容の講座を庁内関係課と連携を図りながら、企画、開催してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 中村議員。           〔4番 中村 知義君登壇〕
◆4番(中村知義君) こども家庭庁が進めるこどもまんなか応援サポーター宣言を長野県は今年の11月、上田市は7月にしています。その中で子供の成長を支える視点、親の子育てを支える視点から、具体的な取組として命の学級や子育て中の親が性教育を学ぶ機会を推進することにより、企業や個人にこの宣言がさらに広がっていくと考えます。今年度で市立産婦人科病院はなくなりますが、命の大切さはこれからも教育委員会と健康推進課、人権共生課が連携をし、地域性のある教育として力を入れていただきたいと思います。  次の質問に移ります。スポーツ振興について伺います。今年度から市長部局として、文化スポーツと観光の連携及びシティプロモーションの一元化を目指し、文化スポーツ観光部が新設されました。そして、令和10年に行われる第82回国民スポーツ大会・第27回全国障害者スポーツ大会に向けて、市内で行われる4種目の準備が着々と進められています。市長提案説明の中でもスポーツ都市宣言について触れていましたが、土屋市長の公約であるスポーツ都市宣言をすることは大事ですが、宣言だけに終わらず、スポーツ都市を目指した上田市の具体的な方向性や取組について示していかないと、現在行われている大会やイベントの目的も合致していかないと考えます。また、令和5年6月に一般質問させていただきましたスポーツ施設整備計画が遅れていることも、市の方向性が決まらないと解決していかないと考えます。  そこで、2点質問します。スポーツ振興について、競技スポーツの強化、健康増進のためのスポーツや見るスポーツの充実等、様々な要素があるが、市が重点的に取り組んでいくスポーツ振興は何か。  2点目、スポーツ都市宣言をするだけでなく、スポーツ振興に関する条例をつくることにより、取組に実効性を持たせていくことが重要だと考えるが、見解はどうか。  以上2点について答弁を求めます。
○議長(佐藤論征君) 小林文化スポーツ観光部長。           〔文化スポーツ観光部長 小林 修君登壇〕
◎文化スポーツ観光部長(小林修君) スポーツ振興につきまして何点かご質問をいただきました。順次ご答弁申し上げます。  市では、第二次上田市スポーツ推進計画におきまして、誰もがいつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会の実現を基本理念に掲げ、その実現に向け基本目標を4つ位置づけて、様々なスポーツ施策に取り組んでいるところでございます。  1つ目の基本目標でございます生涯スポーツの振興では、年齢や性別、障害の有無などにかかわらず、誰もがスポーツに親しむことができるよう、各種スポーツ大会や教室の開催など、するスポーツの充実、ブリリアントアリーズのホームゲーム開催や市内小中学校へのトップアスリート派遣を通じた見るスポーツや本物に触れる機会の充実等に取り組んでおります。  2つ目の基本目標、競技力の向上では、国民スポーツ大会等を見据え、上田市スポーツ協会と連携してトップアスリートや指導者の育成と競技力の向上を図るとともに、競技会場の施設整備などにも取り組んでおります。  3つ目の基本目標、スポーツ施設の整備では、上田市スポーツ施設整備計画に基づく老朽化した施設の更新や整理統合、さらにスケートボード場など、新たな施設のニーズへの対応にも取り組んでおります。  4つ目の基本目標、スポーツを通じた地域づくりと交流では、スポーツ推進委員、総合型地域スポーツクラブのさらなる活動促進やスポーツを通じた都市間交流、大会・合宿等の誘致による地域活性化にも取り組んでおります。  次に、スポーツ振興に関する条例の制定についてでございますが、令和10年の国民スポーツ大会の長野県開催が内定し、大会の成功に向け万全な準備を進めるとともに、生涯スポーツ社会の実現に向けた取組を市民、事業者、市を挙げてより一層進めていこうとする決意を明らかにするため、今定例会におきまして、スポーツ都市宣言の制定についてご議決をお願いしているところでございます。まずは、スポーツ都市宣言の制定を目指すとともに、宣言を市民の意識や行動の変化を促すきっかけとして、先ほどご説明申し上げました、第二次上田市スポーツ推進計画に基づく実効性ある施策に取り組むことで、市のスポーツ振興を図ってまいりたいと考えております。そのため、現時点では議員ご提案のスポーツ振興に関する条例を制定する予定はございませんが、その必要性や効果など、他の自治体の状況も踏まえまして、今後研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 中村議員。           〔4番 中村 知義君登壇〕
◆4番(中村知義君) 今年の10月に37回を迎えました上田古戦場ハーフマラソンに私も参加させていただきました。関係者、ボランティアの皆さんが雨の中準備していただきました歴史ある大会ですが、ホームページでは歴史ロマンあふれる大会と書かれていますが、コース設定など疑問を感じました。全国でハーフマラソンが454レース、各市町村で行われています。近くで言えば千曲川や諏訪湖、軽井沢、安曇野、佐久平は今年から始めています。ハーフマラソンは全国的に飽和状態であり、開催日がかぶってしまった場合には、参加者は魅力のあるハーフマラソンを選び、魅力のない大会は参加者が減っているのが現状です。上田の歴史あるハーフマラソンをこれからも続けていくために、目的を明確にし、参加者も応援してくれる人もわくわくするようなイベントにしていく必要があると考えます。  そこで、3点質問いたします。スポーツ推進課が組織改正により市長部局になったことにより、今年度実施したイベントについて昨年度から変化した取組はあったか。  2点目、今年度の古戦場ハーフマラソンの評価はどうか。また、大会における参加者のターゲットは市民なのか、または市外の方なのか。そして、大会の目的は何か。  3点目、現在の古戦場ハーフマラソンのコース設定のポイントはどうか。ハーフマラソンのコースを変更し、上田城をスタート地点とすることで、観光と文化とスポーツが一体となった歴史ロマンあふれるイベントになると考えるが、見解はどうか。  以上3点について答弁を求め、私の最後の質問といたします。
○議長(佐藤論征君) 小林文化スポーツ観光部長。           〔文化スポーツ観光部長 小林 修君登壇〕
◎文化スポーツ観光部長(小林修君) まず、市長部局になったことによる変化についてでございますが、スポーツ推進課は今年4月の組織改正により、教育委員会から市長部局の文化スポーツ観光部へと移管になりましたが、今年度実施いたしましたイベントにつきましては、目的や実施方法など、昨年度から変化したものは特段ございません。  次に、上田古戦場ハーフマラソン大会の評価、参加者のターゲット、大会の目的についてでございますが、この大会は体育の日の事業として広くスポーツについての関心と理解を深め、積極的にスポーツを行う意欲を高揚する事業として、市民、特に子供たちの体力向上と健康増進を図る目的で昭和62年から開催し、発着地点やコース等を変更しながら現在に至っております。また、今回は5年ぶりにハーフと10キロを日本陸上競技連盟公認コースとしたほか、5キロ、3キロ、健康チャレンジコースを設定し開催したところ、当日はあいにくの天候ではありましたが、市内外から1,000人を超えるランナーが参加され、事故や大きなトラブルもなく大会を終えることができました。SNS等におきましても、運営スタッフやボランティア、応援の皆様への感謝のコメントも見受けられ、運営上の細かな課題は散見されましたが、大会の目的は一定程度果たせたものと認識しております。  次に、マラソンコースについてのご質問ですが、現在のコースは会場やコース付近がかつての上田原の合戦の激戦地であったことから古戦場ハーフマラソンと銘を打ち、国道などの主要幹線道路を短時間で通過するなど、交通規制による渋滞や市民生活の影響を最小限にとどめながら、自然豊かな山々と千曲川を望みながら健脚を競っていただく設定となっております。  議員ご提案の上田城をスタートとするコースは、会場へのアクセスがよい、沿道にも多くの応援や観客が集まりやすい、選手のモチベーションアップや大会のさらなる盛り上がりにつながるといった利点のほか、観光振興や地域活性化がより進むなど魅力あるコース設定であると認識しております。しかしながら、市街地のコースは多くの歩行者や車両が行き交うことから、交通規制による交通渋滞への対応やランナーへの十分な安全配慮など、多くの課題をクリアする必要があり、地域住民や事業者の皆様のご理解とご協力のほか、多くの人的、物的資源が必要となってまいります。また、県内においても各地でマラソン大会が開催され、古戦場ハーフマラソン大会前後の期間はスポーツに適した時期と重なり、マラソン大会が集中して開催されており、いずれの大会も参加者が伸び悩んでいる状況であります。古戦場ハーフマラソン大会につきましては、今後も引き続き市民の誰もが年齢にかかわらず気軽に参加できる、地域に根差した大会として開催してまいりますが、コース設定のほか、大会の在り方等を含め、今後の課題として検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。
○議長(佐藤論征君) 中村議員の質問が終わりました。